SBCスタッフブログ

日々のことから、スローライフ、スロービジネスに関することまで、いろいろ発信していきます

先日、脱原発世界会議(横浜)に一参加者として行ってきました。

たくさんの今を生きる人々に会うことができました。

二日間で10,000人以上の方が参加し、
会場はものすごい熱気。

日本+海外の各分野の専門家も大勢いました。

 

2008年千葉で開催された9条世界会議以来の
大規模な会議でしたが、

スタッフ(数多くのボランティアも)の方々の丁寧で
真摯な準備・運営は素晴らしかったです。

参加者も企画者、講演者というプレイヤーであったり
主催・運営側も参加者であったりと、
皆それぞれの立場で3.11以来当事者 なんだと感じました。

世界中で脱原発をして、新しい命を大切にする世界をつくるため、
原発事故、エネルギー政策、放射能、コミュニティ、子育ち、健康、地域、つながりなど
各テーマごとにたくさんの企画、講座、パフォーマンスがありました。

 

印象に残ったことを報告します。

 

福島の子ども達の言葉(NPO寺子屋方丈舎の企画内)

「早く家に帰りたい」
「10年後には事故はきっと収まっていると思う」
「大人になって自分の子どもが障害や病気を持って生まれたら申し訳ない」
「将来柔道のオリンピック選手になりお金を稼いで被災地の支援をしていきたい」

大人を責める言葉は出てきませんでした。

出会った3人は、皆放射線検知器を首から提げていました。
(音や数値は出ず積算量だけがわかるもの。)

司会者の方は、 「同情ではなく共感をいただければ」と言っていました。
当事者にとって周りの無関心・思考停止 が一番辛い、私もそう思います。

ぜひこちらの映像はご覧ください。

http://www.ustream.tv/recorded/19753715

 

●福島の有機農家さんの想い(福島県有機農業ネットワークの企画内)

「田畑も荒れれば心も荒れる。私達は、自分達で考え自分達の手で答えを
出していきたい。土と共に生きてきた農民的な自分達のやり方(土をはぐの
ではなく、深く耕し地中にとどめるなど)で試行錯誤を続けていくんです。」
「放射能へ対処するとはたくさんありますが、皆さんもっと自然に実際に触れ
ながら生きてください。自然と共生する、それがこんな事態をまねかないこと
につながります」

農の民は土を愛し、土と共に命の循環を繰り返してきています。
除染とはいえ、その土をはぎどこかへ持っていくことに耐えられない気持ち、
胸につまされます。 そして、どこかの誰か(国や業者)にやってもらうこと
よりも先に自ら向き合い動くことをしたい決して諦めずというように。

その時の様子です。

http://www.ustream.tv/recorded/19751857

 

●放射能汚染地の自然農家の喜び(みんなの放射線測定室てとてとの企画内)

「自然農で野菜を育て続けてきたが、自分の野菜が喜ばれないものになってしまった。
無力感はあるが、これからは、いかに農家が被曝しないで作業ができるか、いかに
少しでも汚染が低い野菜を育てるか、その二つの営みの喜びをつくりたい」

途方にくれた方も多かった汚染地の状況、でも決して諦めることなく、
年配の自分達が希望を作るとおっしゃっていました。

その時の様子です。

http://www.ustream.tv/recorded/19773920
http://www.ustream.tv/recorded/19774953

 

●ヒバクシャである医師肥田舜太郎さん(内部被曝の専門家)の言葉

「人類は、過去自然放射線や紫外線に対する免疫力を獲得してきた、
そうしたことを考えると、今のこの事態も自分が主役になり、親からもらった
命を生かすこと、健康に邁進することが大事。良く食べ、良く眠り、良く愛し合うこと。」

 

内部被曝研究会のコメント

「はっきりいってまだわかっていないことが多すぎる、確定的なことが
言えない、可能性というしか。だからこそ皆さんにも力を貸してほしい。
一緒に考えていきましょう。」

専門家・研究者だけにまかせておくのでは、原発事故の構造と
同じ。私達自身が考えていく姿勢は不可欠。

その時の様子です

http://www.ustream.tv/recorded/19773967

 

制服向上委員会の話

「一人でも考える人が増えたらいいなと思って歌います。ダッ、ダッ、脱原発!」

資本主義社会の消費型マーケット隆盛のアイドル業界で、
わからないことでも”考えること”の大事さを訴える
こんなグループもいるのです。

 

●会議の重要な取り組みの一つ「行動の森

会議では、どの企画でも隣の人と自己紹介し合い、
つながり合う時間がありました。そして、単に情報を受け取り
消費して終わるのではなく、日常の行動を創造する取り組みも。
たまたま会った知らない人とも熱い話もしました。大事なことって
なんだろうと。

 

 

他にもたくさんのシーンがあり、報告しきれません。

単なる一イベントではなく、想像から創造への場。

信をおくやり方で現実に向き合うお百姓さん、
悩みながら動き続けている研究者達、
モヤモヤを抱え吐き出しつつもつながろうとする若者達、
次世代のことを心配して支援をしたいと言う小学生、
その言葉に涙して進行できなくなった司会者。

真摯に問題に向き合っている人、
自分の命を生かして表現している人、
なんとなくではなく、今を生きている人達でした。
私の地元も放射能汚染のホットスポットです。

自分もヒバクシャになったこと、それでも変わらない、
人々の意識、世の仕組み、

自分はこんな国に、社会に生きていたんだ、
その一部になっていたんだ、

それを実感した時、泣けました。
でも今を生きている人達から、
悲壮ではなく、希望を頂きました。

私にもできることはあるのです。

(take)

 

4 Comments

  1. たっきー
    11:19 PM on 1月 21st, 2012

    >単に情報を受け取り 消費して終わるのではなく、
    >日常の行動を創造する取り組みも。

     印象に残りました。

     美術館を回り、消費的に絵を鑑賞して、
    「表現できるのは 歴史に残るアーティストだけ」と、思っていた私。
    「そうじゃない、誰もが表現することを許されていて
    それが生きてるって事なんだ」と 近年気づいたのを思い出しました。

     ご報告、丁寧なリンク 有り難うございます。

  2. マツカワチヤ
    7:46 PM on 1月 22nd, 2012

    ご報告ありがとうございます。

    ボランティアで参加したわたしも感想をまとめなくてはいけないのですが、未だにできておりません。もう少し時間が掛かりそうです。

    福島の部屋のブースで見た皆さんのメッセージの数に、全て見ることは出来ませんでしたが、身体が震える気持ちを覚えました。

    全てはこれから。

  3. take
    11:41 AM on 1月 23rd, 2012

    タッキーさん

    コメントありがとうございます。

    そうですね、生きることは表現と言えるかもしれませんね。グルントヴィ協会の清水さんも書いておられましたが、表現をすること、そして受け取ること、これが当たり前に育まれることが人の育ちにとってとても大切だと。

    脱原発、脱消費からエンパワーへ。

    マツカワさん

    コメントありがとうございます。
    福島は最前線の現場です。非日常の放射線量にさらされているヒバク地です。そこに生きる方達の言葉は重いですね。

    子ども達も若者達も驚くほどしっかり現実に向き合っています。

    マツカワさんの報告も愉しみにしています。

  4. たっきー
    11:36 PM on 1月 23rd, 2012

    清水さん、そんなふうに書いておられるのですね。ありがとう。
    「え?タッキー、読んだでしょ?」とお思いでしょうが。

    本を所有してますが、全体を読んでは いません。理由は長くなるのでまた。
    私の体験と
    takeさんの報告から、上の私の感想はあります。