日々、子育てをするなかで、どうしても子どもを自分の都合に従わせてしまっていることが、私自身、多々あります。
でも、子どもの言わんとしていることを真剣に理解しようと努め、その想いに従ってみることに取り組んでみると、案外、肩の力が抜けて、子育てが愉しく感じられるようになるものです。
そして、子どもに従うことを通して、私たちがすでに失ってしまった何かを取り戻せるようになるかもしれませんね。
きょう、ご紹介するレポートは、江崎さん(元SBS学生)の、3,11当日の出来事を伝えてくれたものです。「子どもに従う」というその自然なスタンスが読んでいて心地よかったので、子育て中のパパ、ママたちと分かち合いたいと思います。
(企画・編集 矢野宏和)
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3,11弟を守ろうとしていた、もえちゃんのこと。
3月11日は朝から自宅で八坂さんと松尾さんと電磁波冊子ミーティングをしていました。その日に限って珍しくズル休みした長女もえと、5ヶ月になったばかりの長男蒼良(そら)もいて少し賑やかな会議の日。もえは、いつも蒼良の面倒を良く見てくれる頼りがいのあるお姉ちゃんです。その日も抱っこしたりあやしたりちゃんと面倒を見てくれていました。
午後、昼食を済ませ会議を続けていました。もえは少し退屈になったのか買ってもらったばかりの学習机の下にせっせと座布団を敷き詰めはじめました。
そしてよっこらしょと蒼良を運んで2人で机の下に隠れてしまいました。それからしばらく蒼良も泣かずに2人で机の下に滞在していました。
覗いてみると何をするでもなくぼぉっ~と座っているのです。私は「やれやれ・・。頭をぶつけないか心配だけど、まぁいいっかぁ。」と小さな家ごっこ的な遊びの一つにしか思っていませんでした。
夕方みんなが帰って、松尾さんからの電話で東北で大きな地震があった知りました。急いでテレビをつけるとそこには同じ日本の今とは信じられない光景が映し出されていました。燃えるコンビナート、津波が押し寄せる、繰り返される地震速報…。
「もえちゃんが蒼良君と机の下に隠れてたのはこれじゃない?」と言われて私もハッとしました。
時間を正確には覚えていないけど、ちょうどあの頃。もえは何かを察知して弟を守ろうとした?
「もえちゃん蒼良を助けたかったの?地震がわかったの?なんでなんで?」とつい追及してしまったのですが「蒼良と隠れたと~。」とだけ。「すごいね。蒼良を守ってあげたんだね。ありがとう。」って伝えるととても自慢気でした。
夜、主人が帰宅してからもその話を一生懸命していました。後から思えば卒園間近であと何日しか幼稚園に行けないから休まないと言っていたのに。あの日に限って「幼稚園行きたくな~い!」と珍しく登園拒否。母としては会議もあるし幼稚園に行って欲しかったのですが断固として「お休みする。」の一点張り。熱もないし顔色も良いし…で迷ったけどお休みさせたのです。
それもこれも弟を守る為だったのか。と思うと不思議です。子供にはそんな見えない力があっていつもすべてを知っていたり分かっていたり。それをどうにかして大人に伝えようとしているのではないかと思いました。
いわゆる動物的直感はピュアな子供ほど感じ取れるのでしょうか?「虫の知らせ」のような自然に寄り添う生活の中にあったシックスセンス的な感覚。これから生きていく中で、この感覚がとても重要になっていくのではないかと。それに気づいてあげられる大人でありたいなぁと思います。
江崎睦子(元SBS学生)
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